あなたは学校や親から「人にやさしくしたり正直にふるまうのは良いことだ」と教えられたことがありませんか?
周りに親切でいればみんなからも親切にしてもらえるとか、いつでも正直でいることは勇気のあるカッコいい事といった感じです。
つまり、ほとんどの人は「いい人」でいることを「良い」と教えらているのです。
とはいえ、ストレスや嫉妬が多いこの社会で、この教えがそのまま使えると思いますか?
ちょっと微妙だと思いませんか?
だってほとんどの人は「いい人」でいてもなんらかの損をすることを経験的に知ってますよね。
職場ではワガママな人やウソで固めたような人は必ずいます。
そんな相手には「正直さ」や「やさしさ」だけで対応してはいけないのです。
本来、ウソで固めたような人とは付き合わないのが一番ですが、仕事となればそういうわけにもいきませんよね。
この記事では、職場で「いい人」だと損をしてしまう事例と、
- なぜ「いい人」をやめれないのか
- どうすれば損をする人生から脱出できるのか
この2点を解説しています。
これでもうあなたに損はさせません!!
※損をするタイプの特徴についてはこの記事↓にまとめているので合わせてお読みください。
目次
職場で「いい人」だと損をする4つの例

case1 やさしさにつけ込まれる
自分を犠牲にしてまでやさしくしていると、損をします。
なぜならあなたのやさしさを利用しようとする人間が近寄ってくるからです。
あなたにはなんの落ち度のないミスなのに責任をなすりつけてきたり、あなたにお願いすればなんでもやってくれると思って、めんどくさい作業ばかり依頼してくるのです。
「やさしくていい人」は、やりたくない事でも断れずに受けてしまう傾向があるので、その部分につけ込まれてしまうんです。
あわせてこの記事もお読みください↓

case2 素直さにつけ込まれる
あなたがなんでも素直に呑みこむタイプなら、損をします。
なぜなら、素直で他人を疑わない性格をうまく利用しようとする人がいるからです。
「素直ないい人」は相手の裏を読もうとはしませんから、この人はなんでも信じるなぁと舐められてしまうのです。
実際あなたは、信じていたのに裏切られたことはありませんか?
裏切られた時って「損をした」どころではなく、「傷つく」レベルですよね。
職場で素直すぎることは自分を大事にできないのと同じなのです。
「素直ないい人」は警戒心がなく人を疑わないので、その部分につけ込まれてしまうんですね。
素直な人が正しく生き抜く方法はこちらの記事↓で書いています。合わせてお読みください。

case3 自分で抱え込んでしまう
問題を自分だけで抱えてしまう人も損をしやすい人です。
本当に自分一人で抱えないと問題って、実はそんなにないんですよね。
仕事ってグループや組織でやってるんですから。
にもかかわらず一人で抱え込んでしまうのはやっぱり損をしていることになります。
例えば、仕事がうまく進んでない時に「自分の努力が足りないからだ」とか「自分のスキルがまだ未熟だからだ」と決めつけていませんか?
「いい人」は自分より他人を優先します。
他人が苦労するぐらいなら自分が苦労した方がいいと思ってしまいます。
この仕事は自分じゃなくてあの人にお願いしたほうが効率がいいと頭の中で分かっている時でも、申し訳ないからと遠慮して結局自分で抱えてやってしまうのです。
詳しくはこちらの記事↓でも解説していますので、合わせてお読みください。

case4 自分の主張を抑える
自分の主張を抑えてしまう人も、損をしやすいです。
「いい人」は、自分が主張することによって相手が傷つくんじゃないかと心配し過ぎています。
相手が傷つくくらいなら、自分の主張を抑えてしまおうと考えているんです。
例えば会議などで、自分と相手の意見ががぶつかりそうになると、自分の意見は表に出さずに心の中だけにとどめてしまうのです。
でも意見が言えなかったら、モヤモヤして自分の心の中で葛藤が続きませんか?
このように相手を優先して自分の主張を抑えていると、ストレスが溜まってきて損をしてしまうのです。
自己主張できるようになりたいと悩む方は、↓の記事も読んでみてください。

なぜ「いい人」をやめられないのか

いい人が損をすることを分かっていても、なぜいい人をやめられないのでしょうか?
ここで2つの理由を紹介します。
- 自分を認めてもらいたいから
- 他人に嫌われるのを恐れているから
順に解説いたします。
自分を認めてもらいたいから
人間は、集団の中で自分の居場所や存在価値を生み出したいと本能的に考えます。
そして、職場という集団の中でも同じことが言えます。
つまり、自分の職場で居場所や価値を確保しようと本能的に考えるのです。
ところが自分に自信がなかったり、特別アピールできるようなスキルを持っているわけでもなかったら…
あなたならどうやって自分の居場所や価値を生み出しますか?
そこで一番手っ取り早い方法が、職場で「いい人」になることなのです。
実際に僕も同じことを新人の時にやってまして、「いい人になる」方法で自分の居場所を見つけ出そうとしました。
自分に自信がなかったし、みんなの役に立てればそれだけで自分の居場所が見つかって、存在価値が生まれると思っていたのです。
自分という存在を認めてもらえる手段として「いい人」になるのは効率が良かったのです。
でも今思い返すと、自分に自信がない人ほど本能的に「いい人」というマスクをかぶろうとしてしまう典型的なパターンだったなと痛感しています。
結果として、僕は「都合のいい人」という居場所を確保出来ましたが、価値という面では失敗に終わりました。
本当に僕がやるべきだったことは、仕事のスキルをメキメキ向上させ「こいつは一人前だ」と周りの人間に認めてもらうことだったと後で気が付いたんです。
結局、いい人だけでは「都合のいい人」というポジションしか確保できないのです。
都合のいい人にならない方法についてはこの記事↓で解説しています。

他人に嫌われるのを恐れているから
他人にから嫌われるのを恐れ過ぎて、自己主張は一切せず、周りに迷惑かけることもしないように気を配っている人もいます。
誰だって嫌われるのはイヤですよね。
だから我慢する事を正義と考えて、人から嫌われないように努力しているんですよね。
なので、相手の意見に反抗することもしませんし、自分の意見なんてものはあったとしても言いません。
会議などでも、相づちや、愛想笑いばかり。
嫌われるのを恐れるあまり周りに合わせて、トゲがたたないように気をつかいながら生きているのです。
ちょっと話変わりますが、あなたはおじいちゃんやおばあちゃんがなぜ孫を甘やかすのか分かりますか?
それには、次のような心理が働いているんです。
孫が可愛い
↓
孫にまた会いたい
↓
孫に嫌われたくない
↓
孫に気に入られたい
↓
そのためには孫にとって優しい存在でいよう
↓
甘やかす(=孫にとって都合のいい人)
これと似たような状況があなたの職場で起こっていませんか?
嫌われたくないという気持ちが先走って、相手を甘やかす都合のいい人になっていませんか。
甘やかせてしまうと調子に乗っておねだりする孫と同じように、大人であっても甘やかすと調子に乗ってあなたを利用してきます。
結果、あなたが損をしてしまいます。
他人に嫌われるのを恐れているうちは、いい人をやめることができないのです。
「いい人」をやめる方法とは

ちょっと長くなったので、いったんここまでを整理しましょう。
・自分を犠牲にしている
・相手を優先している
そして、いい人をやめられない理由は次の二点です。
・自分を認めてもらいたい
・相手に嫌われたくない
ではこれらを踏まえて、職場で「いい人」をやめる方法を見ていきましょう。
くれぐれも悪い人になれと言っているのではありませんよ(^_^;)
いい人をやめる方法は次の4つです。
- 自分を好きになる
- 気に入られることに注力しない
- やさしさは他人の成長を妨げていることを知る
- 自分を大事にする
自分を好きになる
まずは自分で自分を好きになりましょう。
相手からの評価ではなく、自分で自分の評価をあげていくのです。
そうすれば相手から気に入られたいという願いはおのずとへっていきます。
相手から気に入られたい願望が少なくなれば、「いい人」である必要はなくなります。
自分のことが嫌いでたまらないと言う人は、この記事↓を読んで、考え方をポジティブに持って行く方法を知っておきましょう。

気に入られることに注力しない
それでも相手からの評価は気になると思います。
ですが、相手に気に入られる必要って特にないと思いませんか?
確かに嫌われるのは辛いですが、だからといって気に入られる必要性もありません。
そのちょうど間ぐらい良いのです。
無理して気に入られようと「いい人」になっているなら、きっぱりやめましょう。
やさしさは他人の成長を妨げていることを知る
よかれと思って差し伸べているやさしさは、他人の成長を妨げるきっかけになることだってあります。
自分で考え、自分でやってみる能力は大切です。
なので、他人が行き詰まっているところへあなたが首を突っ込むのはやめたほうがいい事だってあるのです。
ちょっと大げさな言い方ですが、自分が今までやってたことは「ありがた迷惑」だったんだなぐらいに思って、放っておくぐらいがちょうど良いでしょう。
自分を大事にする
くれぐれも自分のことを大事にしてください。
繰り返しになりますが、自分を認めて自分を好きになるのです。
相手に気を使うあまり、自分がボロボロになっていては、損をするどころの話じゃありません。自分を見失っていることになります。
「いい人」という言葉の裏返しは、「都合のいい人」です。
都合のいい人が、自分を大事にしているとは絶対に言えません。
【提案】いい人がやめられないなら環境を変えてみよう

いきなり態度を変えれば、反感を買う可能性もゼロではありません。
もし、どうしようもないならば、環境を変えてしまうのも一つ。
具体的には、プロに相談するのが確実。
最大手で情報量が豊富なので、情報収集目的で活用する人も多いです。
転職した人の60%以上が年収アップ、半年以内の離職率4%という実績も公表されています。
相談だけでも可なのでお気軽にどうぞ
一人一人に担当者がついて相談に乗ってもらえるので、自分の境遇やニーズに応じた職場や仕事の話ができます。
会社に使い捨てられたり、人間関係がおかしくなったりした時のリスクヘッジという意味でも、転職市場の雰囲気を知っておくのはアリ。
異変を感じてからでは遅いので、今すぐ行動しましょう。
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まずはいい人をやめる勇気を持とう!

最後に、今回のポイントをまとめます。
- いい人になってしまう理由は二つあって、「自分を認めてもらいたい」「人に嫌われたくない」という欲求が強いから。
- いい人をやめるには、「自己肯定感を高める」「気に入られることに注力しない」「都合にいい人にならない」ことが大事。
「いい人」はいい人としての振る舞いが習慣になっていて、体に染み付いています。
習慣はなかなか変えられないものですが、努力次第で治せるものです。
まずは「いい人」をやめる勇気を持つことからやってみてください。