休みの日でも仕事が気になってしまう
不安や心配事が頭から離れなくて気が休まらない
一生懸命やっているからこそ、休みの日でも仕事のことが頭から離れないなんて人は少なくないと思います。
僕は楽しんでやっているのでいいのですが、ツラい仕事を休日にまで持ち込むと、いったいいつ心休まるときがあるんだって話ですよね。
高いパフォーマンスを出し続けるためには、あえて仕事を忘れることも必要です。
この記事では、仕事をプライベートにまで持ち込んで苦しくなっている方へ、3つの切り口から計10個の対処法を紹介していきます。
✔この記事から分かること
■頭から離れない仕事を減らす方法
■休日に仕事を忘れる方法
■仕事のことで煩わされないメンタルの鍛え方
真面目で責任感が強い人ほど思い悩みがちです。
でも、逆にここをクリアできれば、真面目さや責任感の強さはあなたの長所となって、仕事の成果へと結びつきます。
僕も経験しているので言えることですが、ここが頑張りどころです。
もしすでに会社に行きたくないレベルでツラくなっている方は、もう少し強力な対処が必要になります。
詳しくは「仕事行きたくない!倒れたい!ストレス状態をケアする方法」をご覧ください。
休みの日でも仕事のことが頭から離れない人が考えるべき3つの切り口
「休みの日でも仕事のことが頭から離れない」という状況を打開するために、まずはやるべきアプローチをもう少し分解してみましょう。
この状況を改善するためには
- 頭から離れない仕事が減れば良い
- 休日に仕事をプライベートに持ち込まなければ良い
- そもそも仕事を思い悩まなければ良い
こんなところではないでしょうか。
こうやって考えると、少しだけ具体的になった感じがしませんか?
まとめると、以下の3つのアプローチでそれぞれ対策を考えていけば、休日に仕事のことを考えて不安になるということが無くなります。
✔休日まで仕事に煩わされる状況を改善する切り口
- 頭から離れない仕事を減らす
- 休日(プライベート)に仕事を忘れる
- 仕事で煩わされないメンタルを手に入れる
具体的な方法は、後ほど説明していきます。
とりあえず、3つの方向から攻めてみるということを頭に入れておいて下さい。
頭から離れない仕事を減らす方法
では、どうやって頭から離れない仕事を減らすのかについて説明していきます。
具体的に以下3つあります。
✔頭から離れない仕事を減らす方法
- 問題は小さいうちに対処する
- 上司へのホウレンソウを徹底する
- 非難も批判もしない、苦情も言わない
要はやっかいな仕事を防いだり、不安を解消しておいたりしておけば良いわけです。
それぞれ説明していきますね。
問題は小さいうちに対処する
仕事をしていると、トラブルに巻き込まれることは必ずあります。
でも、その問題って、振り返ってみるとごく小さなところから問題が発生していることが多くないでしょうか。
「時間が無いからいつもと違うやり方でやった」「気がかりはあったけど報告するまでも無いと勝手に判断した」なんて良く聞く話ですよね。
以前、トヨタ社長の豊田章夫氏がイチロー氏と対談したときに、自身がやっていたグランドホッケーでの経験から得た仕事観を仰る場面はすごく印象に残っています。
「ピンチの時こそ、そこに近づくのが一番安全なんだ」(実際の対談動画はこちら)
多くの人は、その問題が大きかろうが小さかろうが、問題に立ち向かうのは嫌なことだと考えると思います。
でも、実際には決断が遅くなればなるほど、問題はやっかいになっていくものです。
僕も若手の頃、もっと早く対処しておけば・・なんて思った経験を沢山してきました。
だから、今は「問題は小さいうちに対処する」を徹底しています。
これを意識して仕事に取り組めば、必ずあなたの頭を悩ませるやっかいな仕事というのは減っていくはずです。
上司へのホウレンソウを徹底する
「あれどうなったかな」「上手くいかなかったらどうしよう」色々な思考がグルグル頭の中を駆け巡っていませんか?
これを解決する一つの方法は、上司への報告連絡相談を徹底するということです。
上司にこまめに相談すると迷惑になったり、変な報告をして怒られるのが嫌と感じたりでホウレンソウをやらない若手も結構多いです。
でも、あなたの仕事はたいてい上司からの指示に基づくものなので、その上司が何を考えているのかを知るのは非常に重要なことです。
こまめにホウレンソウすることは、そうしたコミュニケーションを取るチャンスに繋がるんです。
例えば、今週どこまで仕事を進めれば良いのかモヤモヤしているといて、上司が今週は〇〇までやっておけば良いと言ってくれれば、そこに向けて頑張れば良いだけです。
上司と密に連携することで、不安はかなり軽減されますよ。
非難も批判もしない、苦情も言わない
「非難も批判もしない、苦情も言わない」は、僕が常に意識している言葉の一つです。
仕事をネガティブに捉えてしまうと、それはすごくツラいものに見えてきて、考えるのも嫌になってしまいますよね。
でも、そういう状況になると、人間は逆にそれを意識してしまって、頭から離れないほどに悩んでしまうものなんです。
つまり、仕事をネガティブに捉えないようにすることが、仕事で思い悩むことを減らす近道になるんです。
そして、それを実践するのにピッタリなのが、この言葉。
この言葉は、自己啓発書と言えばこれ!と言われるほどの名著で、D・カーネギー氏の「人を動かす」の中で、人を動かす三原則として紹介されています。
朝起きたら、ぜひこれを唱えてみてください。
仕事に限らず、様々な場面で生きていれば、「気に食わないこと」や「理不尽なこと」なんていくらでもあると思います。
この時にすぐに文句言う人、後で陰口を言う人って、結局自分の脳がツラい状況であると認めてしまっているので、自分を追い詰めるだけなんですよね。
ネガティブなことを口にしないを徹底するだけでも効果があります。
ぜひ試してみてください。
休日(プライベート)に仕事を忘れる方法
次は休日に仕事を忘れる方法を紹介していきます。
僕が実践しているのは以下4つです。
✔休日(プライベート)に仕事を忘れる方法
- 記録に残す
- 仕事は家に持ち込まない
- 趣味に没頭する
- 運動をする
それぞれ説明していきます。
記録に残す
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと忘れちゃいそうで、休日まであれこれ考えているなんてことありませんか?
こういう時は、シンプルに「記録に残す」のが効果的です。
僕がやっている方法は、会社のスケジューラーに自分のやるべき仕事をメモしています。
内容は自分が分かる程度で、〇〇のプレゼン資料作りとか、〇〇との打ち合わせ作戦とか、そんな感じです。
そして、終業する前にやったものは消す、やれなければ明日や明々後日などやるべき日にズラして、その日にリストアップしたことは全て消します。
こうすると、その日のスケジュールを見れば思い出せるので、記憶にとどめる必要が無くなり、きれいさっぱり仕事のことを忘れることができるんです。
これ「休日(プライベート)に仕事を忘れる方法」と同時に、業務効率化のテクニックなので、誰に対してもおすすめですよ。
仕事は家に持ち込まない
昔の僕がまさに「仕事を家に持つ込む人」でした。
海外駐在していて日本とのやり取りが夜中とかもあったのが原因ですが、プライベートまで仕事をする変な習慣が付いていました。
この習慣を変えることができたのは「仕事を家に持ち込まない」を徹底したからです。
文字通り、紙の資料やPCなどはもちろん、メールなども見れないようにしました。
そうやって無理矢理プライベートと仕事を切り離すことで、休日に仕事に煩わされることが減ったと実感できるようになりました。
今は在宅勤務なので物理的な区分けがやりにくくなっていますが、それでもこのような意識で公私を切り分けるのが重要です。
自分のスマホから仕事のメール見れるから、ついつい休日もメールを見てしまう・・そんな状況で休日に仕事忘れられるわけないですよね?
思いつく仕事のものは、プライベートな空間から徹底的に排除してみてください。
趣味に没頭する
人間の脳は、マルチタスク(複数のことを同時にやる)には向いていません。
要は、1つのことしか考えることができないんです。
休日に仕事のことを考えてしまうのは、他にやることがないからではないでしょうか。
趣味を持つことで、それに脳のリソースを占有すると休日に仕事のことを考える余裕が無くなるので、結果仕事を忘れることができます。
仕事とは違って、趣味は好きなことなので、それを考えることに苦痛を感じることはありませんよね。
なので、趣味に没頭すると、ポジティブな気持ちになれるし、結果仕事を忘れることもできるんです。
趣味と言っても固くならずに、子供と遊ぶとか、料理をするとか、趣味とは言えないことでも他のことに気を取られれば良いです。
運動を取り入れる
「そうは言っても、何も思い付かないよ」という方も多いと思います。
無理矢理に趣味をつくるというのは本質的ではないので、それならば普段の生活に運動を取り入れてみてください。
わざわざお金を払ってジムに行く必要はなくて、自宅で少し息が上がるぐらいのエクササイズで充分ですよ。
ベストセラーにもなった『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル著)では、以下のような実験が紹介されています。
心理学者のミーガン・オートンと生物学者のケン・チェンの実験によると、18歳から55歳までの男女に対して、日常生活で好きなだけ運動をさせるという治療を施した結果、運動を取り入れた被験者は感情のコントロールが上手くなり、実際に脳細胞の量も増えていることが確認された。
要するに、運動することで、仕事のこと考えてしまうのを他に向けるという、意識のコントロールが上手になるんです。
僕自身もやってみて、実感しています。
科学的にきちんと検証されていることなので、ぜひ試してみてください。
仕事で煩わされないメンタルを手に入れる方法
最後に、メンタルを鍛えることで仕事そのものに煩わされないようにする方法を紹介していきます。
具体的には以下3つの方法です。
✔仕事で煩わされないメンタルを手に入れる方法
- 自分を理解する
- マインドフルネス瞑想
- アファメーション
それぞれ説明していきます。
自分を理解する
なぜあなたが仕事に煩わされてしまうのかを、客観的に自分の性格特性を紐解いておくのは良い方法です。
自分は不安になりやすいから、真面目な性格だから、どんな理由であれ、あなた自身が自分を理解するということに価値があります。
その弱みを認識できれば、それだけに集中して対処すれば良いですもんね。
なので、まずは自分を客観視してみるのが大切です。
なんとなく自分は何が足りないとかはイメージできているかもしれませんが、主観だけだとどうしても偏りが出てしまいます。
なので、客観的なツールを使って、一度自己分析しておいてください。(無料で20分程度あれば分析完了です)
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マインドフルネス瞑想
現代人は、毎日約5万以上の思念が浮かんでいると言われています。
「あの仕事どうなったかな」これも思念の一つですね。
そんなノイズが多い社会を生きる上で、何も考えないで心をストレスから解放することが瞑想という方法です。
瞑想をすることで、自己管理能力が上がったり、集中力が増したり、良い効果が確認されています。
様々な大学や調査機関で実証されているし、僕も毎日瞑想することで、不安感がなくなったという実体験があります。
休みの日まで、仕事に煩わされるのは、メンタルが安定していない証拠です。
マインドフルネス瞑想をすることで、メンタルを鍛えていきましょう。
嘘か本当かは、あなたも試してみるのが一番早いと思いますよ。
具体的に、瞑想のやり方は以下です。
- 背筋を伸ばしてラクな姿勢で座る
- 目を閉じて、みぞおち付近に意識を集中させる
- 肩の力を抜いたまま、鼻から思いっきり息を吸う
- 1,2秒息を止めて、鼻からゆっくり息を吐く
- ①~④を繰り返す
雑念を捨てて、1分間に4,5回呼吸する感じで、10分程度やれば良いです。
時間が無い時は、5分でも大丈夫です。
僕の場合は5秒で息を吸って、10秒ぐらいかけて息を吐いています。
何秒じゃなきゃいけないというルールは無いので、自分のやりやすい間隔でやってみてください。
朝起きてすぐ、移動中、昼休み、寝る前など、スキマ時間を利用して続ければ、日常の不安やイライラから解放されて、健康的なメンタルを維持できるようになりますよ。
アファメーション
アファメーションとは、ポジティブ言葉を使い続けることで潜在意識に働きかけ、気持ちを前向きにする方法です。
効果的な自己暗示の手法として、脳科学の世界で研究されている分野です。
人間の思いこむ力というのはものすごい影響力を持ちます。
有名な現象で、プラシーボ効果(偽薬効果)と呼ばれるものがあり、医師が処方する薬に有効成分が入っていなくても、患者が信じていれば、症状が回復するというものです。
病は気からなんて言いますが、本当に思い込みが病を治してしまうわけです。
つまり、無理矢理でもポジティブに物事を考えると、だんだんとそんなような気がしてきて本当にポジティブな気持ちになっていくんです。
これを応用すれば、休日に仕事を忘れることも可能です。
具体的なアファメーションのやり方は、以下3つの点に気を付けましょう。
- 主語は私、僕などの1人称にする
- 否定文ではなく、肯定文にする
- シンプルな文章にする
これらを踏まえて、以下例文をご覧ください。
- 私は休日に仕事のことを考えない⇒×否定文になっている
- 休日を自分のために使う⇒×主語がない
- 私は休日に楽しいことを考える
- 私は休日を自分のために使う
こんな感じで自分の中でしっくりくる文章をいくつか作って、それを毎日復唱するようにしましょう。
そうすると、思い込みの力が作用して深層心理が上書きされるので、本当に行動もそのように変わっていきます。
休みの日でも仕事のことが頭から離れない【対処法まとめ】
休日まで仕事に煩わされている人ができる対処法を10個紹介しました。
できそうなことから始めてみてください。
✔頭から離れない仕事を減らす方法
- 問題は小さいうちに対処する
- 上司へのホウレンソウを徹底する
- 非難も批判もしない、苦情も言わない
✔休日(プライベート)に仕事を忘れる方法
- 記録に残す
- 仕事は家に持ち込まない
- 趣味に没頭する
- 運動をする
✔仕事で煩わされないメンタルを手に入れる方法
- 自分を理解する
- マインドフルネス瞑想
- アファメーション
大切なことは、まず行動してみることです。
この記事で紹介した10個の方法のうち、今すぐできるのは「自分を理解する」ことだと思うので、すぐ行動してみてください。
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行動しなければ、絶対に現状は変わることがありません。
僕はそう信じて行動を続けています。