最も安い海外送金の方法が知りたい!
ショッピングや留学等で、海外送金する必要があるという場面に出くわすことがあります。
でも、日本の海外送金手数料って、異常ともいえるぐらい高額です。
しかも、実は為替に手数料を忍ばせたりしていて、あなたが気付かないところでさらにお金をむしり取る仕組みがあります。
これはそういうこともあるというレベルの話ではなくて、銀行で送金する場合、99%ぼったくりにあいます。
なので、海外で安い買い物をしたなんて思っていても、送金手数料で結局損をするなんてことも少なくありません。
送金額によっては数万円単位で損をすることになるので、今回はできるだけ安く海外送金する方法をお伝えしていきます。
✔この記事からわかること
■結論は「Wise(旧TransferWise)」が最安です
■みんな大好き楽天銀行は全然安くない(大手銀行と変わらない)
冒頭でネタバレしてしまいましたが、読むのがめんどくさい方は「Wise(旧TransferWise)」を使ってください。それが最安です。
さらに、当サイトのリンクから飛べば、最初の送金(上限75,000円分)の手数料が無料になります。
上記リンクよりWiseのページを表示して、緑色の 「手数料無料で海外送金をする」 ボタンが表示されているか確認した上で登録してください。
海外送金のコスト詳細【隠れコストを知っておこう】
まずは海外送金で発生するコストを把握しておきましょう。
この手数料がまたややこしくて、安いと思って飛びついたら、隠れコストを見逃していて大きく損してしまう可能性もあります。(昔の僕です)
コストを大きく分類すると、以下4つとなります。
- 海外送金手数料
- リフティングチャージ(円為替取扱手数料)
- 海外中継銀行手数料
- 為替手数料←←←隠れコスト
それぞれ説明していきます。
イメージを掴むために、メガバンク代表としてSMBC(三井住友銀行)、ネット銀行代表として楽天銀行の費用も合わせて紹介していきます。
海外送金手数料
これが我々一般人が考える海外送金の手数料です。
送金を請け負う銀行に支払う手数料で、メガバンクの手数料は高く、ネット銀行は安く抑えられている傾向があります。
参考に、SMBCだと3500円、楽天銀行だと750円です。
送金額に関係なく定額でかかるコストなので、少額送金だとこの差は大きく感じますね。
リフティングチャージ(円為替取扱手数料)
ここらへんからは意味不明だと思いますが、海外送金する時に普通は日本円から現地の通貨に為替交換して送金されます。
この場合、リフティングチャージは発生しないので、安心してください。
じゃあ、どういう場合に発生するのかというと以下2パターンあります。
- 日本円のまま、相手の海外口座に送金する
- 外貨預金を使って、現地の通貨をそのまま送金する
要するに、為替の交換をしていない場合に発生するコストだと思ってください。
「外貨預金を使って、現地の通貨をそのまま送金する」パターンは結構あると思うので、その場合リフティングチャージに気を付けてください。
ちなみに、具体的な金額で言うと、SMBCはゼロ、楽天銀行だと3000円です。(楽天は外貨預金のお金を送金に使えないので、このコストは関係ないです)
ちなみに、なんでこんなコストあるのかというと、実は銀行にとっては為替手数料が一番儲かるところなんです。
なので、その為替手数料をゲットできない海外送金なんてやりたくないけど、断るわけにもいかないので仕方ないから少し割り増し費用で対応しているわけです。
為替手数料のからくりは、損しないために絶対に避けては通れないので、のちほど詳しく解説します。
海外中継銀行手数料
現在の金融システム上、あなたの銀行からどこでも海外の銀行に直接送金できるわけではなくて、どこか違う銀行を中継して送金されるのが一般的です。
当然、その中継銀行にも手数料を支払わなければならないため、この費用が発生します。
多くの銀行では直接送金できようが中継しようが、定額費用でこの費用を設定しています。
具体的には、SMBCでは2500円、楽天銀行では1000円です。
ここもネット銀行の楽天銀行に軍配が上がりましたね。
為替手数料【隠れコスト】
為替と言われても、ピンとこない方も多いかもしれません。
でも、だからこそ金融機関はここで巧妙な罠を張って、あなたからお金をむしり取っていくんです。
ぜひ力を入れて読んでもらえると嬉しいです。
簡単に言うと、実際の為替レートに対して、すごく悪いレートで為替交換しているんです。
「空港の為替レートは悪い」って聞いたことないでしょうか。あれも、為替交換せざるを得ない人達相手の商売なので、ぼったくりレートになっているんです。
それと同じで、海外送金する以上為替交換せざるを得ないわけで、問答無用で極悪レートを提示してくるというわけです。
具体的に21年3月19日の為替レートで少し比較してみたいと思います。
ドル円レート
実勢:1ドル=108.68円
SMBC:1ドル=109.23円 楽天銀行:1ドル=109.67円
ユーロ円レート
実勢:1ユーロ=129.52円
SMBC:1ユーロ=130.26円 楽天銀行:1ユーロ=130.96円
実勢レートと差があるのは分かると思いますが、実際にドル円レートで20万円送金するとしましょう。
その場合は、実勢レートで交換できた場合に比べて、SMBCは1007円、楽天は1805円は損をする計算となります。要するにこれが手数料です。
ユーロの場合は、SMBCで1136円、楽天で2199円の為替手数料を払っています。送金額が大きくなると、為替手数料も増えていきます。
これを見て、思ったほどたいしたことないなと思った方もいるかもしれません。
でも、本当にぼったくりになるのはドル、ユーロ以外の通貨です。以下ご覧ください。
ポンド円レート
実勢:1ポンド=151.52円
SMBC:1ポンド=153.48円 楽天銀行:1ポンド=155.45円
オーストラリアドル円レート
実勢:1ドル=84.37円
SMBC:1ドル=85.60円 楽天銀行:86.40円
タイバーツ円レート
実勢:1バーツ=3.53円
SMBC:取扱いなし 楽天銀行:3.62円
日本人が多い国をピックアップしてみました。先ほど同様に20万円交換した場合で計算してみると、
ポンドの場合、SMBCでは2554円、楽天では5056円が為替手数料です。
オーストラリアドルだと、SMBCで2874円、楽天で4699円です。
タイバーツは楽天のみ取扱いですが、4972円となります。
40万円分のポンドを楽天で送金すれば、1万円も損することになるので、もはやぼったくりと言えるレベルだと思います。
みんな大好き楽天銀行の海外送金手数料は全然安くない
海外送金手数料が安いところを探そうとグーグルで検索すると、ほぼ確実に楽天銀行にたどり着きます。
当サイトまでたどり着いたあなたはラッキーです。
確かに楽天銀行の手数料は安い!ように見えます。
でも、先ほど説明したように、為替以外のところが安いだけで、そんな言うほど安くないです。みんな騙されるんですよね。
楽天銀行はメガバンクの手数料とたいして変わらない
手数料の細かい内訳はさきほど説明した通りなので、実際にいくつかのケースで手数料を比べてみましょう。
20万円分のドルを送金した場合
結論:楽天はSMBCより3452円安い
①楽天銀行 手数料合計:3555円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:1805円
②SMBC 手数料合計:7007円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:1007円
80万円分のドルを送金した場合
結論:楽天はSMBCより1058円安い
①楽天銀行 手数料合計:8970円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:7220円
②SMBC 手数料合計:10028円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:4028円
20万円分のポンドを送金した場合
結論:楽天はSMBCより1748円安い
①楽天銀行 手数料合計:6806円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:5056円
②SMBC 手数料合計:8554円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:2554円
80万円分のポンドを送金した場合
結論:楽天はSMBCより5758円高い
①楽天銀行 手数料合計:21974円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:20224円
②SMBC 手数料合計:16216円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:10216円
いかがでしょうか。
たしかに、多くのパターンで楽天の方がメガバンクより安いです。
でも、この金額差はあなたが期待していたレベルでしょうか。
僕は、てっきり楽天がもっと段違いに安いと思っていたので、ちょっとがっかりしました。
結局、楽天銀行の海外送金は為替レートが極悪なので、手数料は安く見えますが実態はそこまで安くないということです。
外貨預金を使えば良いという勘違い
楽天銀行の海外送金で多くの方が勘違いしているところに、外貨預金を使えば良いというものがあります。
答えから言ってしまうと、楽天銀行の外貨預金サービスは一切引き出し、送金には使えません。FXと同じで売買差益や金利を楽しむものだと思ってください。
楽天の外貨預金ならば、実勢レートというわけにはいきませんが、健全な幅でキープされていて一見良さそうなのですが、どうやっても無理なのであきらめましょう。
ちなみに、メガバンクや新生銀行など、外貨預金を送金に使えるところもありますが、送金に使えるところのレートは外貨預金のレートと同じなのであまり意味がありません。
要は、抜け道や裏ワザはありません。
楽天銀行で送金する以上、この手数料を払うしかありません。
それでも、銀行の中では安いことは事実なので、それで我慢しましょう。
海外送金を安くしたいなら「Wise(旧TransferWise)」
冒頭に書いた通り、海外送金を最も安く済ましたいならば「Wise(旧TransferWise)」をつかってください。
Wiseの特徴は以下2つです。
- 手数料の種類は1つだけで送金額の0.5%~1%程度(通貨による)
- 為替は実勢レート(隠れコストがない!)
先ほども説明したように、送金手数料、リフティングチャージ、海外中継銀行手数料と色んな手数料があって分かりにくいんですよね。
それをWiseでは一つの手数料でスッキリさせています。
具体的な金額みていきましょう。
20万円分のドルを送金した場合
①楽天銀行 手数料合計:3555円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:1805円
②SMBC 手数料合計:7007円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:1007円
③Wise 手数料合計:1383円
送金手数料:1383円(0.69%)リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:ゼロ 為替手数料:ゼロ
80万円分のドルを送金した場合
①楽天銀行 手数料合計:8970円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:7220円
②SMBC 手数料合計:10028円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:4028円
③Wise 手数料合計:5139円
送金手数料:1383円(0.64%)リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:ゼロ 為替手数料:ゼロ
20万円分のポンドを送金した場合
①楽天銀行 手数料合計:6806円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:5056円
②SMBC 手数料合計:8554円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:2554円
③Wise 手数料合計:1314円
送金手数料:1314円(0.66%)リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:ゼロ 為替手数料:ゼロ
80万円分のポンドを送金した場合
①楽天銀行 手数料合計:21974円
送金手数料:750円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:1000円 為替手数料:20224円
②SMBC 手数料合計:16216円
送金手数料:3500円 リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:2500円 為替手数料:10216円
③Wise 手数料合計:5071円
送金手数料:5071円(0.63%)リフティングチャージ:ゼロ 海外中継銀行手数料:ゼロ 為替手数料:ゼロ
このように、どの価格帯、どの通貨でも、他の送金方法と比べて安くなります。
圧倒的に安いし、シンプルな手数料体系ですよね。
Wiseを使う際のメリットや注意点
Wiseを使う際のメリットや注意点があるので、追記しておきます。
Wise利用の注意点
- 利用する前にアカウント登録が必要です。本人確認書類提出(ネットで完結)してから1~2営業日ほどかかります
- 1回の送金額は日本円換算で100万円以下です。ただし、2回に分ければ、同じ日に連続送金して合計100万円超える送金をしても問題無いです
ちなみに、法律で決まっているので、どこの金融機関でも海外送金を初めてする場合、口座があってもあらためて登録が必要です。
その場合1週間ぐらい処理にかかるのが一般的なので、Wiseの書類審査はスムーズだと思います。
続いては、手数料が安いこと以外のメリットを紹介します。
Wise利用のメリット
- 送金処理が早い。国によっては即日で完了する場合もあります。1週間程度かかる銀行よりは処理が圧倒的に早い
- 送金の手続きが簡単。銀行の場合、送金の妥当性を確認するため書類の提出が必要になることもあり煩雑(実際に資料を求められたことがありますが、銀行と何度かやり取りが発生して面倒でした)
- 銀行振込の場合、為替確定させてからそのレートが48時間保証される。つまり、入金するまで有利な為替レートになるまでやり直しが可能
為替レートの48時間保証は非常に便利です。
朝方処理して夕方みたら為替が暴落していた(ちょっと待てば良かった!)なんて状況でも、Wiseで入金前ならそのオーダーを取り消して、新しいオーダーにすれば最新レートで送金が可能です。
もちろん、逆に暴騰した場合は、その前に確定させたレートが有効なので、ラッキーと思いながら送金すれば良いです。
つまり、為替確定させてから少し様子見ができるので、時間に余裕があれば通常の送金よりさらに有利な為替で送金ができます。
海外送金って金額が大きいと思うので、1%でも為替が変わると数千円とか変わってきます。なので、このレート48時間保証のサービスは神です。
海外送金では、従来の銀行サービスを使う時代はすでに終了しています。
これを知らないと、無駄なお金を支払うことになるので注意が必要です。
「Wise(旧TransferWise)」で送金手数料を節約してください。
さらに、当サイトのリンクから飛べば、最初の送金(上限75,000円分)の手数料が無料になります。
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