明日がこなくなればいいのに・・
もういっそのこと、誰とも関わりたくない
そうやって考えてしまうことが多い方。
もしかすると、あなたは他の人よりも感受性が強い人なのかもしれません。
強い感受性を持つ人はHSPと呼ばれていて、他の人よりも感情的な反応を示したり、刺激によって強く影響を受けたりすることが分かっています。
それは悪いことではないのですが、人より敏感なので普段の生活で少しだけ苦労することがあります。
今回は自分の経験を踏まえて、感受性強い人が抱える悩みに焦点を当てて、自分の個性を活かしてどうやって世の中を渡り歩いていけばいいのか考えてみます。
✔この記事から分かること
■強い感受性が生み出すポジティブな側面
■HSPの人が良い人間関係を築く方法
■自己肯定感を高める方法
先に大切なことを伝えておくと、感受性が強いのは悪いことではないです。
自分の個性と向き合って、それをうまく活かしてしく方法をこの記事を通して伝えていければいいなと思います。
HSPの人が抱える人間関係の悩み
HSP(Highly Sensitive Person)とは、高感受性の人を指す言葉です。
外部の刺激に対して非常に敏感であり、感情的な反応が強くなりやすい人々です。
まずは、そういった人が抱える人間関係の悩みを紐解いていきます。
なぜHSPの人はめんどくさいのか
感受性が強いというのは、他の人から見てめんどくさいと感じられてしまうポイントになりがちです。
たいしたことない(と思う人が多い)ことでも、神経系がより繊細であり、些細なことにも反応する傾向があります。
細かいところを指摘してきたり、どうでもいいことにこだわったりするので、他の人からするとそれは面倒だなと感じてしまうのです。
また、HSPの人は感情の深さや豊かさを持っており、感情が強く揺れ動きやすいです。
この感情の強さと変動は、他の人にとって理解し難く、扱いづらさを感じさせる原因となることがあります。
HSPの人は基本的に人が嫌いになる
人間関係を築いていくうえで不利な特性ではあるので、結果的に人が嫌いなHSPの方も多いと思います。
もう少しその原因を分解すると以下3つ挙げられます。
- 刺激の過剰な処理
- 深い感情の処理と疲労
- 適合性へのストレス
刺激の過剰な処理
繰り返しですが、HSPの人々は外部の刺激に対して通常よりも強く反応する傾向があります。
この刺激過敏性は、人間関係においても現れます。
例えば、騒々しい場所や人混み、社交的なイベントなどの刺激的な状況では、HSPの人々は過剰な刺激を感じやすく、疲れやストレスを感じることがあります。
このような状況が続くと、人との関わりを避ける傾向が生じ、人間関係に対してネガティブな感情を抱くことがあります。
深い感情の処理と疲労
感情の深さや豊かさというのは、刺激の多い現代では疲れを引き起こすこともあります。
自分自身や他の人の感情に敏感に反応し、他の人が感じないような微妙な変化やニュアンスにも気付いてしまうというのは先ほど説明した通りです。
そして、感情の処理によってエネルギーを消耗し、心理的な疲労をもたらすわけです。
こころが疲れてしまった人は、人との関わりを避けたり、孤独を選んだりすることで自己保護を図ることがあります。
適合性へのストレス
他人との関係での適応に苦労することもあります。
感受性が高いと、他の人の期待や社会的な圧力を感じやすく、他の人よりもストレスを感じやすくなります。
それを避けようとして、自分自身を抑圧したり、他の人に合わせたりして自己保護を図りますが、それは更なる疲労やストレスを引き起こすことに繋がりがちです。
結果、人間関係においてネガティブな感情や抵抗を持ってしまうわけです。
強い感受性が生み出すポジティブな側面
感受性が人より強いことで社会で生きずらくなるのは事実です。
でも、もちろん悪いことばかりではありません。
その個性はあなたにとって強みでもあるので、ここからはHSPのポジティブなところを説明していきたいと思います。
✔HSPの人が持つ強み
- 理解力や共感力が高い
- 美的な鑑賞力や創造性が優れている
- 直感が鋭く決断力がある
決してHSPが他人より劣っているわけではありません。
理解力や共感力が高い
感受性の高さは、あなたの理解力や共感力を高めることにもつながります。
HSPの人は微細な変化や非言語的なサインに敏感に反応することができるので、常日頃から他人の感情や思考を深く理解しているんです。
この理解力と共感力をうまく使えば、相手の感情や状況に共感し思いやりを持って接することができ、相手が抱える問題や困難に対して適切なサポートができるということです。
相手の感情やニーズに敏感に反応し、適切なフィードバックや言葉遣いも選ぶことができるようになります。
こうしたコミュニケーションは相手に安心感や理解されているという感覚を与え、より深いつながりを築くことができます。
もちろん、個人間の関係だけでなく、他人の視点や意見を尊重し協力を促進できればチームワークやリーダーシップでも役立ちます。
美的な鑑賞力や創造性が優れている
HSPの人は、美しいものや創造的なアイデアに対して敏感に反応することができます。
日頃から感性が磨かれているので、美的な鑑賞力において細かいディテールや微妙な変化に敏感に気づく傾向があります。
これは他の人には無い感性なので、それはあなたにしか無い強みです。
実際に、芸術の分野にはHSPの人が多いと言われています。
感情の豊かさや感受性の高さを活かして、多数の独創的な解決策やアート作品、文学作品などが生み出されてきました。
ゴッホやダヴィンチはHSPだったのではないかと言われていますし、最近の人だとスピルバーグ監督やレディーガガとか有名です。
もちろん、芸術だけでなく独自の視点やアイデアで、仕事などでも新しいアプローチや解決策を見つけ出すことができます。
今の世の中はよりクリエイティブさが求められる時代になってきていると思うので、基本的に人が嫌いでも活躍できる環境はたくさんあります。
直感が鋭く決断力がある
HSPの人は直感が鋭く、決断力に優れているという特徴も持っています。
感受性が高いと、非言語的な情報や感情にも敏感でそれらを繊細に察知できるので、状況の本質や人々の意図を直感的に把握することができるのです。
結果、状況や人々の動向を的確に予測し、素早く適切な行動を取ることにつながります。
また、過去の経験や洞察を蓄積し、それをもとに直感的な判断を行います。経験から得た知識や感覚が、彼らの直感の根拠となります。
感受性が高いがゆえに手にできる情報量は他の人よりも多いので、決断がしやすいということですが、これは大きな強みです。
世の中には決断できない人や勘所が悪い人ってたくさんいるんですよね。
HSPの人はめんどくさいと思われがちですが、それは頼りになる人の裏返しでもあるんです。どんなコミュニティでも重宝される能力です。
HSPの人が良い人間関係を築く方法
先ほどの内容に対して、HSPだけど私にはそんな能力無いよと思った方がいるかもしれません。
でも、あなたにはその能力があります。
能力があるけど、それをうまく使えていないだけなんです。
HSPの人が持つ感受性の高さを活かせば、良い人間関係を築くことはできるので、そのコツを説明していきます。
自己表現とコミュニケーションの方法
HSPの人は感受性が高いため、自分の感情や考えを表現することが重要です。
自己表現によって他人とのコミュニケーションが円滑になり、深いつながりを築くことができます。以下の3つを意識してみてください。
- 自分の感情に対して正直であること
- 共感を示すこと
- 非言語的なコミュニケーションを意識すること
自分の感情に対して正直であること:
HSPの人は感受性が高いため、感情を強く受け止めることがあります。
自分の感情を抑えずに、適切な方法で表現することが大切です。
他人に自分の感情や思いを伝えることで、相手との理解や信頼関係を築くことができます。
共感を示すこと
HSPの人は他人の感情や状況に敏感に反応します。
相手の感情や立場を理解し、共感の言葉や態度を示すことで、相手とのつながりを深めることができます。
相手の話に対して積極的に聴き、共感を示すことで、より良いコミュニケーションが生まれます。
非言語的なコミュニケーションを意識すること
言葉だけでなく、非言語的な要素もコミュニケーションに重要な役割を果たします。
HSPの人は他人の非言語的なサインや表情に敏感に反応する傾向があります。
自分の表情や姿勢、身体の動きなどを意識し、相手とのコミュニケーションをより豊かなものにすることが大切です。
感受性を活かした相手への思いやりの表現
HSPの人は感受性が高いため、相手への思いやりを表現することが得意です。
以下3つのポイント意識すると、それがすんなり相手に伝わります。
- 共感と理解を示すこと
- 繊細な気配りをすること
- 非競争的な態度を持つこと
共感と理解を示すこと
HSPの人は他人の感情や状況に敏感に反応し、共感力が高い傾向があります。
相手の気持ちや立場を理解し、共感の言葉や態度で支えることができます。
相手が抱える問題や困難に対して、真摯に向き合い、助けることができます。
繊細な気配りをすること
HSPの人は細部に敏感なため、相手のニーズや感じていることに気づくことができます。
相手の好みや興味に合わせた配慮やサポートを提供することで、相手とのつながりを深めることができます。
非競争的な態度を持つこと
HSPの人は競争心よりも協力心が強い傾向があります。
相手との関係を築く際には、協力や協調を重視し、相手を尊重する態度を持つことが大切です。
競争や対立を避け、相手との共同作業や協力関係を通じて良い人間関係を築くことができます。
自己肯定感を高める方法
HSPの人って自分に厳しくなってしまい自信を持てないことが多いんです。
なので、ここからは自己肯定感を上げる方法も説明していきます。
自己分析と自己受容
まずは自分を客観的に理解したうえで、それを受け入れることから始めてみましょう。
これですぐに自分に自信が持てるわけではありませんが、ネガティブなことに引っ張られて自信が無くなるということは減っていくはずです。
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自己受容
自己分析できたら、その自分を受け入れるということです。
人間誰でも強み弱みがあって、完璧な人は存在しません。普段から等身大の自分を受け入れることを意識することが大切です。
以下のようなポイントを意識してみてください。
- 弱みではなく強みを重視する
- 自分の限界や不完全さを受け入れる
- 他人とは比較しない
- 自己批判はしない
- 自分自身に寛容になる
自己受容は時間をかけて育てるものなので、すぐに効果は実感できないと思います。
ただ、自己受容を意識的に実践し、自分自身を受け入れる姿勢を持つことで、徐々に自己肯定感が向上していきます。
自己ケアで心を健康に保つ
心が健康じゃければ、情緒不安定になってしまいますよね。
これはHSPとか関係なく当たり前の話です。
なので、自己ケアをしっかりして心を健康に保つというのが、自己肯定感を上げるためにはすごく大切なことになります。
ここでは、効果のある自己ケアの方法として、睡眠、運動、瞑想について説明していきます。
睡眠
十分な睡眠をとることは、心の疲れを癒すために重要です。
睡眠中は身体や脳の修復を行う時間なので、睡眠が不足したり、質が悪かったりすれば、こころは不安定になりがちです。
睡眠時間が多くても、質が低ければ意味がないわけです。
きちんとした環境で、たっぷり睡眠をとることが重要です。
具体的にどうすれば質の高い睡眠を取れるのかについては、ここでは書ききれないため以下記事を読んでみてください。
運動
運動も心の健康に大きく寄与します。
運動することで、気分が上向いたという経験無いでしょうか。
運動はストレスホルモンの分泌を抑制しリラックス効果があるのに加えて、幸福感や喜びをもたらすエンドルフィンという物質の分泌も促進します。
感覚的な話ではなくて、運動でメンタルが安定するというのは科学的にも分かっている現象となります。
試しに、今から運動してみてください。そしたら、気分が上向いてくるはずです。
具体的な運動習慣の身に付け方については、以下記事を読んでみてください。
マインドフルネス瞑想
心の健康を保つ方法として、最も手軽にできるのがマインドフルネス瞑想です。
マインドフルネス瞑想とは現在の瞬間に意識を集中し心と体の状態を観察する瞑想のことです。
やり方は、目を閉じて数分間ゆっくり深呼吸して心を静めるだけです。
どこでもいつでも、無料で準備いらずでできるので、絶対に習得しておいた方が良いです。
メカニズムについては省略しますが、これを毎日続けていくでストレス耐性が上がり強いメンタルを手に入れられることが分かっています。
マインドフルネス瞑想の詳細説明については、以下の記事をご覧ください。
ポジティブな環境を作る
もしかしたら、今いる環境があなたと合っていないのかもしれません。
自分にとってポジティブな環境を作ってあげることができれば、自己肯定感も上がっていきそうですよね。
僕は環境を変えるには、仕事を変えるのが良いと思っています。
実際に、社会人にとって多くの時間を使うのが仕事なので、仕事があなたに合っていれば必然的にポジティブな環境になります。
とは言え、普通に転職をすればいいという話ではなくて、今のキャリアをしっかり考えたうえで、これから何をするべきなのか答えを出した方が良いです。
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だから、しっかりプロにサポートしてもらって、ポジティブな環境を作っていくということが大切になってきます。
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自分を受け入れて自分らしく生きるのが大切
HSP(高感受性)はめんどくさくて人嫌いかもしれませんが、強みもはっきりしているので、うまく人間関係を築いていくことができます。
弱みが無い人間なんていないし、それがちょっと目立っているだけです。
何も気にする必要はありません。
テクニックも大事ですが、まずは以下3つを実践してください。
- 自己分析と自己受容
- 自己ケアで心を健康に保つ
- ポジティブな環境を作る
土台ができてくれば、あなたは自分らしくいることに違和感が無くなるはずです。
気楽に一歩ずつ進んでいきましょう。